2007年08月28日
<米司法長官>ブッシュ大統領側近が辞任 政権に大きな痛手
ブッシュ政権がまた追い詰められました。
ブッシュ米大統領側近のアルベルト・ゴンザレス司法長官(52)は27日、司法省で記者会見し、辞任すると発表した。辞任は9月17日付。民主党寄りとされた連邦地検検事正が解雇された問題で同党はゴンザレス長官の関与を追及、共和党の一部からも辞任要求が出ていた。重要閣僚の辞任は残り任期1年半を切ったブッシュ政権にとって大きな痛手となるのは確実で、政権の「レームダック(死に体)化」は一段と進みそうだ。
長官は26日、ブッシュ大統領に辞意を正式に伝え、長官罷免を拒んできた大統領も受け入れた。ゴンザレス氏は会見で司法長官を務めたことについて「かけがえのない名誉だった」と述べたが、辞任理由や検事正解任問題には言及しなかった。
米メディアによると、後任にはチャートフ国土安全保障長官の名前が挙がっている。
ゴンザレス長官は第1次ブッシュ政権で法律顧問だった際、01年9月の米同時多発テロの後に極秘に開始した「裁判所の令状なしの国内盗聴」の問題に深く関与、令状なしの盗聴に懐疑的だった当時のアシュクロフト司法長官に許諾するよう迫ったとされる。
昨年暮れの連邦地検検事正9人の解任問題では側近らが直接関与し、同省高官が相次いで辞任する事態となった。ゴンザレス長官は議会証言したが、疑惑をぬぐい切れず、批判が強まっていた。
長官は辞任圧力をはね付け、大統領も「不正の証拠はどこにもない」と擁護していたが、ブッシュ政権の人心一新の人事に伴い辞任を余儀なくされた。今月末の辞任を発表したカール・ローブ大統領次席補佐官と並び、ブッシュ政権にとって衝撃的な辞任となる。
ゴンザレス氏は中南米系米国人として05年2月、初の司法長官に就任。ブッシュ・テキサス州知事時代には法律顧問、州務長官、州最高裁判事を歴任した。
ブッシュ大統領がローブ氏やゴンザレス氏らの辞任を認めた背景には、政治スキャンダルで民主党の攻撃標的となっている両氏を政権内にとどめておけば来年の大統領選で共和党が一層、苦戦を強いられるとの判断があるとみられる。また、大統領は来月中旬から正念場を迎えるイラク政策に専念したい意向といわれ、それに先立ち、民主党主導の議会との対立を緩和させておきたい思惑もあるようだ。
上院司法委員会のシューマー議員(民主)は会見で「(ゴンザレス氏の)指導力欠如は司法省に大きな損害をもたらした」と述べ、辞任は遅すぎたとの認識を示した。
民主党の発言権が大きいだけに今後もブッシュ政権の舵取りは難しいものとなるのは間違いありません。
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- at 08:57